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JEOが「第23回通常総会」を開催

特定非営利活動法人日本エステティック機構(JEO/福士政広理事長)は、2025年6月27日(金)、JEO事務局(東京都・千代田区)において、オンラインによる「第23回通常総会」を開催した。冒頭の挨拶で、福士政広理事長は、JEOが行う3つの認証事業「エステティックサロンの認証」「エステティシャン試験制度の認証」「エステティック機器の認証」について、着実に前進させなければいけないとしたうえで、各認証事業について次のようにコメントした。「エステティックサロンの認証においては、主に審査と認証・美容ライト脱毛の普及・コンプライアンス促進・特定継続的役務契約書の書面普及などを行ってきた。エステティシャン試験制度の認証においては、教育制度および資格制度を含めた『エステティシャン養成制度』へ移行するため、公益財団法人日本エステティック研究財団のもと業界団体各位と連携し制度の再構築を進めている。エステティック機器の認証においては、エステティック機器の認証と審査を行ってきた。また、今年は大手脱毛サロンの倒産などの諸問題が起こり、JEOでは監督官庁・関連機関と密な連絡をとり適切な情報を発出してきた。そして、2024年から取り組んでいる『エステティックJIS』について今年度も邁進していく。本年度が完成年度を迎える年となり、策定の後は広く訴求活動も行っていきたい」と語った。
続いて、来賓の経済産業省商務サービスグループヘルスケア産業課 係長の小松氏が挨拶を行ったあと、議案審議が行われた。この日提出された議案は全て承認・可決された。また、今年は役員改選の年にあたり、一部理事の異動があったものの、全役員が重任となり、福士政広理事長の続投が発表された。
総会終了後、「エステティックJIS」について、進捗の発表がされた。内容については以下のとおり。

「エステティックJIS」について

JIS(日本産業規格)とは、経済産業大臣が認可する国家規格。工業製品をはじめ近年ではサービスやデータにも用いられ、産業標準化法に基づいてルールを統一化する「標準化」により、品質の確保や利便性向上を行うもの。
「エステティックJIS」は、エステティック産業において、適切なエステティックサロンの運用を遂行するために必要となる、サロンマネージメントおよび品質管理に関する一般要求事項を定めるもの。コンプライアンスと消費者保護の向上、健康寿命の延伸、生活の質向上を実現するための健康づくりへの積極的な推進によってエステティック産業の社会的信頼を図ることを目的としている。

「エステティックJIS」は、法的強制力はある?

JISは、法的強制力はないものの、法的証例に引用される可能性がある。現在進めている内容から考えられるのは、例えば、割賦販売法のもと加盟店審査を行う際に「エステティックJIS」の確認の有無が必要となれば、「エステティックJIS」を取得していないサロンはクレジットが組めなくなる可能性も考えられるという。

原案例

●“モニター募集”と称した宣伝、広告表示の禁止
●“おとり広告”の禁止
●ぜい(脆)弱な状況にある消費者への配慮
●消費者が役務購入もしくは継続的役務提供契約を選択するための要求事項
●無償にて施術を提供する場合のエステティックサービス契約書への記載に関する要求事項
●継続的役務提供契約による入金における会計処理に関する要求事項

  • 福士政広理事長 挨拶
  • 「エステティックJIS」につて解説する髙橋博忠事務局長