横田富佐子総合美容文化会（横田富佐子会長）は、2019年9月17日（木）、ダリアスタジオ（東京都・新宿区）において「第253回例会」を開催した。本例会は教養講座と技術講座の2部制。
今回の教養講座の講師は、ホンジュラスとウルグアイの元大使で、元東宮侍従（宮内庁）の竹元正美氏を講師に招き、「皇室のお姿」をテーマに講演した。竹元氏は、今上天皇が皇太子時代に東宮侍従を務め、昭和天皇の最後の拝謁を賜っている。講演では、皇室の歴史から始まり、皇室外交の役割りや重要性等、普段では知ることのできない皇室に関する興味深い話題が満載だった。最後に、新天皇は、「国民に寄り添い、国民の幸せ、世界の平和を祈っておられる」、今後いかに安定的に皇位継承を図っていくのかが大きな課題となっていると熱く語られた。
技術講座では、岩井みゆき氏（「千葉益子賞花嫁着付けコンクール」振袖部門最高得点賞、全国講師会最高師範、百日草花粧会講師 創作委員）を講師に迎え、「着物ファンタジック」と題し、営業に役立つ着付、帯結び・タオル補正などが披露された。岩井氏は、お客様の着物をお預かりした段階で（古典・粋・可愛い）の3パターンに分け、それに合わせてヘアスタイルを考えるという。着付での補正は、「補正に始まり補正で終わる」というほど重要で、オリジナルでつくり上げた補正の小物も使用し、理論に基づき計算された着付を披露。匠の技に受講者一同感動していた。また、和装花嫁の展示では、かつらを使用せずに地毛でつくり上げた新日本髪も展示された。

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