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MGKが「第14回毛髪科学研究発表会」を開催

毛髪科学技術者協会(MGK/代表幹事:小林均司、鈴木智博、成瀬隆)は、2024年2月9日(金)、東京ガーデンパレス(東京都・文京区)において、「第14回毛髪科学研究発表会」を開催した。MGKは毛髪科学の正しい知識の普及と美容等技術の向上のため活動を行っている技術者協会で、今年度で50周年を迎えた。活動のひとつである「研究発表会」は、企業研究者のみならず大学関係の研究者が参加し、毛髪科学に関わる研究発表、討論の場として年1回開催している。冒頭、代表幹事の鈴木智博氏は、年始の能登半島地震に触れ、被災者へ幹事会としてできることを検討中であることを報告した。また、50年以上協会の存続と発展に協力をいただいた方に感謝の意を伝えるとともに「50年を超えて第1回目の発表会が今回。回を重ねるごとに参加人数や内容が深くなり、認知も広がり、権威あるものになってきていると自負している。次世代の方が研究発表会を聞いて、ぜひ今後この場で発表していただければと思います」と挨拶した。その後、8名の講師のよる研究発表が行われた。各内容は以下のとおり。

【研究発表会演題と講師】

毛髪タンパク質の実用化-代替毛髪からバイオメモリアル製品までの提案- 信州大学
藤井敏弘氏
トルラ酵母細胞壁由来多糖体の毛髪に対する効果 ビタミンC60バイオリサーチ株式会社
伊藤雅之氏
ブリーチ処理による毛髪表面タンパクの疎水性変化 東京工科大学
宮地弘子氏
「パーマ処理による毛髪内部構造への影響:13C個体NMRによる解析 株式会社アリミノ
富樫孝幸氏
毛髪の脱色過程におけるヒドロキシルラジカルの電気化学的高感度検出 信州大学
巽広輔
毛髪中の官能基を可視化する新規イメージング技術~ビオチン標識による蛍光・SEM観察法~ タカラベルモント株式会社
萬成哲也氏
ブラシブローとヘアアイロンの違い 株式会社ミルボン
上門潤一郎氏
ヒトスティンギング試験および膜動態モデルによる界面活性剤で誘起される「かゆみ」の評価 コタ株式会社
萬代由莉恵氏