滝川奨学金制度 第1期・2期生の総勢18名でサマースクール実施
滝川株式会社(滝川睦子社長)は、8月4日(月)〜6日(水)までの2泊3日で、同社研修施設伊豆ビューレックにおいて滝川奨学金制度第1期生9名2期生9名の合計18名によるサマースクールを実施した。講師は、この奨学金制度の趣旨に賛同した全国美容週間実行委員会の西原清隆委員長のほか仲田耕三氏、川合清文氏、足立英也氏、小林智江利氏、大貫友裕氏、北口絵理氏ら7名が務めた。奨学生18名は、東日本大震災の被害が大きかった3県(岩手、宮城、福島)から選ばれ、理美容専門学校にて理美容師になりたいという夢を叶えるべく勉強に励んでいるが、補講的役割、さらなるレベルアップを図るためにサマースクールは開催された。スクールでは、理美容師の仕事がサロン内だけにとどまらず、ヘアショーや業界発展のための取り組みなど様々な活動があることや、実際のサロンワークで必要なお客様とのコミュニケーション能力を高めるためのオリエンテーション、ハンドマッサージ&シャンプーの実技体験、全国のセミナーで活躍している講師の技術と解説を目前で見られるカット&スタイリングのデモンストレーションとモデル体験、ワインディングの特訓、ウィッグを使ってカットとカラーで一つのスタイルを完成させるなど幅広く行なわれた。スクールの締めくくりは、参加者全員で輪になってディスカッションが行なわれ、これから理美容師になるにあたっての意識の持ち方や、現在の悩み、進路についてなど奨学生の質問に講師が答えた。奨学生たちは、1年生と2年生でそれぞれ習得している内容や国家試験を控えるなど立場の違いがあるなかおおいに夢を膨らませた。来年はサロンに就職する1期生の活躍が期待される。
来年度のサマースクールは、第2期生と3期生の総勢18名でのサマースクールが実施される予定。
『滝川奨学金制度』とは?
滝川(株)が、東日本大震災により被災し、経済的基盤を失うなどの事由により理美容師になる夢をあきらめなくてはならなくなった福島、宮城、岩手に在住の学生から総数27名(2013、2014、2015年度の入学者 各9名ずつ)を対象に、返済不要の奨学金(1名200万円で計5,400万円)を給付する制度。また、入学後の夏期には、同社施設 伊豆ビューレックにおいて在学中の2年間、現役の理美容師を講師に招き、合宿型無料サマースクール(宿泊費・交通費・教材費は滝川(株)が負担)を開講する。総額6,400万円にもおよぶ支援により、学生たちの夢を叶える。
サマースクール終了報告会で講師を務めた美容週間実行委員会(1列目)、滝川睦子社長(1列目中央)を囲んでの記念写真
オリエンテーションの様子
ワインディングの特訓
カットの授業風景
講師4名によるカットのデモンストレーション
全員でディスカッション
丁寧な指導のもと、シャンプー実習