公益財団法人 日本エステティック研究財団（JERF／関東裕美理事長）は、9月8日（月）、東京ビッグサイト会議棟（東京都・江東区）において、「第8回 エステティック学術会議」を開催した。この会議は、エステティックの国民生活に与える影響の増大に鑑み、エステティックに関する調査研究を行うJERFが、公衆衛生の向上と消費者利益の保護を目指し、エステティックの役割や最新の知識、技術動向等に関する発表を行うもの。基調講演では、医学博士でもある関東裕美理事長が「エステティックの健康被害と衛生管理の実態」について講演した。エステティックサロンの衛生管理環境実態調査の結果、衛生管理の意識が高いサロンにおいてもさまざまな細菌は存在するため、技術者は顧客との接客により菌を媒介伝播する状況にあることを認識し、さらなる衛生管理の強化を図るよう具体例を交えながら講演した。続いて、東邦大学看護学部　感染制御学研究室教授の小林寅�侮≠ｪ「手指衛生は何のため、誰のために？」と題して手指衛生（手洗い）の目的や方法について講演した。また、ジェルネイルなどの人工物の装着が感染リスクおよび感染源となることが示唆された研究結果も発表された。特別講演1では、�潟Xリムビューティハウス代表取締役の西坂才子氏が現在、全国に71店舗、海外に2店舗展開するまでに至った自社での取り組みについて講演し、受講者たちは熱心に聞き入っていた。最後の特別講演2では元力士で大相撲解説者の舞の海秀平氏が登壇し、現役時代のエピソードなどおもしろい語り口で会場は大いに盛り上がり終了した。

関東裕美理事長による「基調講演」の様子

小林寅�侮≠ﾉよる「芝山みよか記念 教育講演」の様子