過ごしやすい季節になり装いも秋モード。当然ヘアスタイルにも意識が向きます。ここ数年各団体やサロンではパーマの普及をはかってきました。パーマ需要はまだまだ伸び悩んでいます。ナチュラル志向が高まってからはむしろ地肌や毛髪のケアであるヘッドスパやトリートメントに意識が向きがちです。パーマ=髪が痛むという意識を、より素敵なヘアスタイルのためにという方向に向けたいものです。今回は様々なパーマの中でも普段スタイリングに使うコテの進化系でパーマにトライするスタイルをご紹介。特に毛流れやくせなどを修正したり部分的な施術に最適なので、よりトライしやすいのも特徴です。様々な技術を駆使して隙間ニーズにもチャレンジしたいですね。そしてパーマ需要が増えることが何よりです。
今シーズン流行の砂漠の遊牧民をイメージした表紙にチャレンジしました。アーストーンをベースに温もりのあるラフな素材と力強い視線をスパイスに、遊牧民のような勇敢さを表現しました。秋の表紙にふさわしい濃厚でしっとりとした情熱を感じさせます。
Hair - 穴を開けた麻の布から毛束をランダムに引き出し、ビナールカーラーを巻き、艶のあるカールヘアを作りました。あとは、ピンニングしてラフにまとめあげ、砂漠のイメージを意識して作りました。
Make - 肌は、エアーブラシでベースにしき均等な肌感に。アイメイクは、アースカラーで深みを出し、強い女性の目元に。カーキ色のチーク使いで骨格を際立たせ、遊牧民のイメージに仕上げました。
Nail - 3色の単色塗りをベースに、衣裳に合わせてニット感を出すように模様を描き、サハラ砂漠を連想させるマットな質感に仕上げました。(アクセンツ オプションズカラーズ 067ウィンスウェプト タン、072 ヘイジーカーキ、045 メイプルグロー、112 バイオレットヒュー、122 ブルーベル)
Profile
日本でのサロンワーク経験後、渡欧。
イタリアを始め、イギリス・スイス・ドイツ・オーストリア・スペインなど
ヨーロッパ各国でファッションショーや雑誌、広告のヘアメイクを担当。
帰国後、モデルや業界人が多く出入りする完全プライベートサロンを経営しながら、
ヘアメイクとして広告などの仕事を手がける。